経年美化の家~17年経過した自然素材の家~

「江戸Styleの家」の17年後は飴色の輝きに

江戸の“粋”を大切にした、土に還る自然素材を使った、住む人と環境にやさしい住まい「江戸Styleの家」。

「経年美化」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
時間が経って状態が悪くなってしまうものを「経年劣化」と言いますが、逆に時間が経つことによって、作られたその時よりもより美しくなっていくものがあります。そうした変化が「経年美化」です。

完成したばかりの自然素材の家は、白みが強くとてもきれいな状態です。
これが年月をかけてどのように美しくなっていくのか、ご紹介します。
 

リビング
2006年
リビング2006年
2022年
リビング2022年

上がり框(かまち)には檜(ヒノキ)を使用。
ヒノキはスギに比べ白みが強い木材です。スギもヒノキも古くから日本で手に入るまっすぐな木材でしたので、柱にはどちらかがよく使われていました。
白っぽかったヒノキが17年後にはあめ色に変化しています。
 

ダイニング
2006年
ダイニング2022年
2022年
ダイニング2022年

梁を現わしにしたスギの天井、床はマツです。
スギもはじめは白みのある木材ですが、時間とともに年輪のところが赤みを帯びてきます。スギ独特の趣です。
マツはコルクタイルのような柔らかさがあるので、身体にやさしい木材です。ご高齢の方に床材としておすすめですので、今の私にも心地よいものになっています。
17年経過した今は、スギとマツの経年で赤みをより感じるたたずまいとなっています。
 

浴室
2006年
浴室2006年
同じく2006年
浴室2006年

浴槽は高野槇(マキ)の木のお風呂で、ふたはさわらの板。バスコートの床は、耐久性を持たせるために燻煙加工したくりこま杉。脱衣室の床は、藤タイルです。写真は2つとも2006年当時のものですが、バスコートのくりこま杉の床は明るい木の色から、現在はグレーに変化してきています。「江戸Styleの家」にお越しいただいた方には浴室の現在もご覧いただけます。
 

外観
2006年
外観2006年
2022年
外観2022年

17年後の外観です。やはりベランダや塀部分の木材が赤みを帯びて、新築のときとは異なる年輪を感じる雰囲気となっています。
 

経年美化の楽しみ

リビング2022年「江戸Styleの家」は杉(スギ)を中心に、松(マツ)、檜(ヒノキ)、楢(ナラ)、タモも使用しています。
楢(ナラ)・タモは黄色みの強い、明るい色が多く、若いご夫婦が好まれます。ナラやタモは広葉樹で、堅い木の風情があります。

最初は白っぽかったり黄色かったりする色が、年が重なってくると美しく変わってくれます。飴色になる具合が、材種によって違うのも楽しみのひとつです。

メンテナンスについて

自然素材のメンテナンスは、そんなに細かく行う必要はありません。「江戸Styleの家」では特に磨き込んだりなどせず、自然の変化で飴色に変わってきた状態です。
例えば、床については水をはじくよう半年に一回くらい雑巾がけの要領でワックスがけを行うくらいです。
 

自然素材を味わう

自然素材の特徴は、木は生きているので湿度、熱の変化によって動きます。床暖房と湿度と熱の変化で、小さくなったり、大きくなったりするのです。何年経っても動いていますが、生活に支障が出るほどのことではありません。
自然素材の個性としてつきあっていくのも楽しみの一つです。

時とともに変化していく自然素材を人生とともに味わう、そんな暮らしが待っています。

経年美化については「ieny 家づくり情報サイト」【お宅訪問】でも紹介されています。
「ieny 家づくり情報サイト」記事はこちら→