江戸Styleの家がIPSニュースで海外に発信されています
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今日、この記事を大槻ホームの渡辺さんが日本語に翻訳してくれました。なるべく原文の雰囲気を残しながら翻訳してくれましたので、いかにも外国人記者さんの記事らしい文章になっています。ちょっと長い記事ですが、お時間ありましたら読んでみてください。
【タイトル】
『東京の歴史を活用して、環境保護運動を押し進める』
スベンドリニ ・カクチ(インタープレスサービス日本特派員)
2010年8月16日、東京にて。
【リード】
建築家の栗原守氏(光設計)は5年前、古風な趣のある家を建てた。
歴史をふりかえることによって新しい環境保護のメッセージを広めようとしたのである。
【本文】
「現代の豊かな生活は『自然への感謝の気持ちという貴重な伝統』を無視しているのだと楽観的な日本人を刺激し、気づかせたかったのです。このメッセージを送る一番いい方法は建築だと思いました。」 そう栗原氏は説明する。
栗原氏(61歳)は、活気に満ちた都市文化で有名な江戸時代に触発された。
(江戸は12世紀から19世紀にかけての日本の首都、東京の旧名である。)
そこで彼は「江戸スタイルの家」という、面積約90?の小ぶりな3階建ての自邸を建築した。
伝統的な日本の木と紙の設計要素のみならず、彼の「傑作」には、江戸時代の住まいの主要な構成要素である「節水のしくみ」が導入されている。
日本の高温多湿の夏をしのぐために効率よく水を活用することは、江戸文化では必要不可欠な部分で、街は伝統的な紙と木でできた建物にあふれていた。
彼の江戸時代の家への回帰は、近年の夏の気温上昇にとって「風通しの良い」アイディアにちがいない。
栗原氏は江戸時代の概念に新しい技術を吹き込むことによって、家の雨水再生システムを考案したのである。
雨水は2トンのタンクに貯められ、、お風呂と2箇所のトイレの洗い水、他にも巧妙にできた「ナチュラルデバイス=緑のカーテン」への散水に使われる。
「緑のカーテン」とは、家の西側に沿って葉の多いつる性の植物(ゴーヤ)をはわせた壁のことで、1日の最も熱い時に、日射を避けるように設計されている。
環境保護のメッセージと江戸時代の基本的な価値観(自然を楽しみ、環境との調和を実践する事)を活かすように、細心の注意がはらわれ、自然素材が使われている。
実際、彼の「江戸スタイルの家」を訪ねたのだが、それはすごい経験だった。自然光を導き、美的刺激を与えるだけでなく、天井と床は日本の松で飾られ、窓の建具(障子)と間仕切り(襖)は紙から作られ、そして浴室には小さな坪庭がしつらえられている。
「夏は一番いい時期です。」
栗原氏はソファーに座り、屋根にぽとぽと流れ落ちる雨水の音を聞きながらそう言った。 貯めてある雨水を放出するために、いくつかのバルブをまわす手順を踏むとそれは始まるのだが、冷却効果以外に、屋根で雨水がダンスし、伝統的な江戸の夏のウィンドベル(風鈴)をしのばせる音をつくりだしてくれる。
小林陽子さん(都内在住)は、栗原氏の家ができる前であったが、エコロジカルな基準として日本の伝統を再考するという考えにとても共感し、自宅を建築すると決めたそうである。
小林さんによれば、「我が家は栗原さんにお世話になって建てました。私は再生された雨水を、庭の水やり、洗車、トイレの流し水に使っています。」とのことだ。
いっぽう、政府機関省庁はこの環境保護の方法をすでに始めている。墨田区(東京の東に位置した区)では、雨水を保存するよう活発に居住者に促し、ビルの雨水タンクに助成金を与えている。
墨田区環境保全課のカワノ氏によれば、区役所庁舎や体育館など24の区の施設で既に雨水利用が導入されており、区内で毎年費やされる1万3600トン以上の水の約20パーセントを再生雨水で占めているという。
カワノ氏の説明によれば、雨水の再生を推進する運動は、重要な環境目標を達成するのに役立つだけでなく、「環境に配慮した社会を築きあげる」というもうひとつの長期目標を公の認識として生み出している。
「私たちは、雨水を集めることによって、多量の水を節約しているというわけではありません。しかし、節約(節水)の重要性を人々に浸透させる、という重要な目標に到達したと思います。」と、カワノ氏は言う。
水源を再生雨水だけに頼るのは不可能だ、とさきの栗原氏は言う。彼の報告によれば、家の雨水利用システムが水道料金を著しく減少させているわけではない。しかし彼は、忘れられた日本の伝統を再考するのは最もよい方法である、と主張する。
自然保護派によれば、日本は「ヒートアイランド」症候群に直面している。気温の急上昇は超高層ビルの急増に関連し、それは太陽光を閉じ込め、熱い空気を吐き出し、そして潮風を封鎖してしまう。
日本の環境運動家と地方自治体は今年、夏の猛暑をしのぐために、夕がた多量の水を東京の道路に撒く事を訴えた。これは涼をとる江戸の一般的な習慣(打ち水)だったのである。
「この種の市民ベースの活動は、少しずつに見えるかもしれませんが、確実に省エネに貢献します。」と、栗原氏は言う。
1990年以来、日本では家庭からの二酸化炭素排出量が30パーセント増加し、政府は代替エネルギー源を支える問題に取り組むことを迫られている。
さきごろ日本政府は地球温暖化対策の新しい努力基準を発表したが、それには新しい電子装置や乗用車の省エネ技術、および公共機関におけるエネルギー消費削減策などが含まれていた。
しかし日本は、平均3日に一回という豊富な降雨によってこそ、省エネを歩まなければいけない。
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木下さん、コメントをありがとうございます。木下さんのお住まいも同じように工夫が満載のお住まいになっていて渡辺篤史さんの建物探訪の放映のときにとても評判がよかったです。
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(木下尚久より[12/11])
「建もの探訪」拝見しました。先生の分かりやすい説明で、住みやすい工夫が色々されていることにあらためて感銘を受けました。見学会にお伺いした時のことを懐かしく思い出しました。
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(kokyuBloguserより[10/31])
S.Oさん、近況のコメントをありがとうございます。散歩のときなどときどき前の道を通るようにしています。2階のリビングや畳コーナーで読書をされている姿が目に浮かびます。外壁の色がとてもいい色なので、同じ色の吹き付けを選んだ建築主さんも多いです。
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(S.Oより[10/31])
ご無沙汰しております。我が家が目に入り、驚きました。築13年になりますが、土台がしっかりしているので、先日の地震でも何一つ倒れることもありませんでした。建具も狂うことなく、スムーズです。いつまでも心地よい家で読書するのが、いちばんの楽しみです。図書館から借りて、上橋菜穂子さんの本を再、再読しています。
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[…] TEAM J-WAVEに登録して、3月23日には生放送でSTEP ONEに小泉と二人で出演をしました。コロナの前だったので森本晋太郎さんとデイレクターさんのお二人が事務所に来てくれて光設計からの5 […]
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(kokyuBloguserより[03/24])
金子さん、コメントありがとうございます。お久しぶりです。J-WAVE聴いてもらえてよかったです。生放送でしたので緊張しながらお話ししました。お元気でお過ごしください。
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(金子敏恵より[03/24])
ご無沙汰致しております。早稲田の専門のマッハです。(毎年お年賀状ありがとうございます)
今朝、目白まで通勤の為の戸田公園駅までのたつた15分から20分ですがJ-WAVEからミニ避難所住宅…の興味深いおはなしが…
なんと‼️くりはらさーん‼️
Twitterで直ぐに画像で確認!感動致しました。懐かしいお姿拝見致しました!偶然の出来事ですがどうしてもご挨拶させていただきたくて書き込みお許しくださいませ
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素晴らしいですね。
こうした外圧で日本の雨水利用も進むと良いんですが・・・
なんて他力本願ではなく、自ら頑張らないといけませんね。
外国の特派員さんたちのエコへの関心度に驚きましたし、みなさんとてもよく勉強しています。日本もがんばらないと…と思いました。